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コラム

Web3(Web3.0)サイト(分散型Webサイト)とは?IPFSネットワークで構築しよう

Web32024年2月8日
Web3(Web3.0)サイト(分散型Webサイト)とは?IPFSネットワークで構築しよう

新しいインターネットの形態として「Web3(Web3.0)」が注目を集めています。

Web3(Web3.0)は、従来の権限集中型インターネットとは異なり、ユーザーがデータや情報をコントロールすることが可能な新しいインターネットの形です。
この新たな動きの中で、IPFSネットワークという技術も同時に脚光を浴びています。

この記事では、Web3(Web3.0)とIPFSネットワークを活用して、従来の権限集中型でないWeb3サイト(分散型Webサイト)の構築方法を解説します。

Web3サイト(分散型Webサイト)に興味をお持ちの方はぜひご覧ください。

Web3(Web3.0)サイト(分散型ウェブサイト)とは

Web3(Web3.0)は、分散型アプリケーション(DApps)を作成、運用するための概念や技術を指します。これは、従来のインターネット(Web2.0)から進化した新しいインターネットの形態です。
Web3(Web3.0)は、ブロックチェーン技術とスマートコントラクトを利用して、ユーザーとデータ、サービスの相互作用を管理します。

Web3サイト(分散型Webサイト)は、中央のサーバーに頼らず、ネットワーク上の複数のノード(コンピューター)にデータやアプリケーションのロジックが分散されたWebサイトです。

Web3サイト(分散型Webサイト)は、IPFS※(InterPlanetary File System)を使用して、Web3サイト対応ブラウザで表示させます。

IPFSとは
IPFSとは、Protocol Labsにより開発が進めれられているP2Pネットワーク上で動作する分散型のファイル共有プロトコルとファイルシステムです。
IPFSは、現在のインターネットで主要なプロトコルであるHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を補完または置換するプロトコルとして位置付けられ開発されました。

従来のWebサイトとWeb3サイト(分散型Webサイト)には以下のような違いがあります。

従来のWebサイト Web3サイト(分散型Webサイト)
データの保存場所 中央のサーバー 複数のノードに分散
サーバーの依存度 高い 低い
耐障害性 低い(サーバーダウンでサービス停止) 高い(分散データ保持により耐障害性向上)
ユーザーコントロール 限られている 高い(ユーザーがデータを管理可能)
データの取得方法 特定のサーバーから取得 近隣のノードから取得(高速)
セキュリティ 中央サーバー攻撃で脆弱性 分散データによりセキュリティ向上
技術の基盤 通常のWeb技術(HTTP) IPFSやブロックチェーン技術を活用
ネットワークの構造 集中型のネットワーク 分散型のピアツーピアネットワーク
アクセス制御 ログイン情報(ユーザー名、パスワード)を使用 暗号化されたデジタルウォレット(例:MetaMask)を使用
データ改ざんのリスク 高い 低い(ブロックチェーン活用で防止)

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IPFSプロトコルでWeb3(Web3.0)サイトを利用するにはFilecoinを使ったネットワークが利用できます。

Filecoinブロックチェーンを使用した、IPFSサービスweb3.storageを提供しており、IPFS公式ドキュメントでも紹介されていることからValue Domain Web3では、FilecoinブロックチェーンでのIPFSを推奨しています。

NFTドメインのTLD(トップレベルドメイン)について

NFTドメインの発行元として有名なサービスには、Ethereum Name Service (ENS)・Unstoppable Domains・SNS(ソラナネームサービス)などがあります。これらで提供されているドメインは下記の通りです。

ドメイン拡張子 サービス提供者 特徴
.eth Ethereum Name Service (ENS) Ethereumアドレスやその他の情報を関連付けることができるドメイン名
.crypto Unstoppable Domains 一般的な用途のドメイン名
.zil Unstoppable Domains Zilliqa ブロックチェーン上で動作するドメイン名
.nft Unstoppable Domains NFT関連のWebサイトやサービスに特化したドメイン名
.blockchain Unstoppable Domains ブロックチェーン関連のWebサイトやサービスに特化したドメイン名
.bitcoin Unstoppable Domains Bitcoin関連のWebサイトやサービスに特化したドメイン名
.wallet Unstoppable Domains 暗号ウォレットに関連したWebサイトやサービスに特化したドメイン名
.x Unstoppable Domains 一般的な用途のドメイン名
.888 Unstoppable Domains 一般的な用途のドメイン名
.dao Unstoppable Domains DAO(分散型自律組織)関連のWebサイトやサービスに特化したドメイン名
.polygon Unstoppable Domains 一般的な用polygon関連のWebサイトやサービスに特化したドメイン名途のドメイン名
.sol SNS(ソラナネームサービス) publicKeysに変換される一意のわかりやすいドメイン名

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NFTドメインを提供するサービスは、多数あります。
好きなTLD自体をNFTで発行できるサービスもありますが、ブラウザなどの対応がされていないのが現状でWeb3サイトとしての運用にはおすすめできません。

NFTドメインの提供や販売を行っているプロバイダーはいくつかありますが、「Unstoppable Domains」は提供しているTLD(トップレベルドメイン)数も非常に豊富であり、圧倒的な登録数があることで知られています。

これからの発展が期待されるNFTドメインは、多くの運営会社で競争や淘汰が行われるでしょう。
そのためNFTドメインは、出来るだけ信頼できるプロバイダーで購入することをおすすめします。

Value Domain Web3」なら、Unstoppable Domainsの正規代理店としてNFTドメインの検索から購入まで一貫して行えます。
NFTドメイン取得の際は、ぜひご利用ください。

Web3(Web3.0)サイト(分散型Webサイト)の設定方法

Web3(Web3.0)サイトをNFTドメインで表示するにはwebサイトデータをIPFSハッシュへ変換し、そのIPFSハッシュをNFTドメインに登録する必要があります。

今回は、Value Domain Web3でのWeb3サイトの設定方法をご紹介します。

  • STEP01Value Domain Web3 ログイン

    Value Domain Web3へログインを行います。すでにログイン済の場合は「3.マイドメインへ移動」へお進みください。

    「会員登録またはログイン方法」のマニュアルはこちら Value Domain Web3 ログイン
  • STEP02マイドメインへ移動

    画面右上のユーザー名から「マイドメイン」を選択しクリックしてください。

    マイドメインへ移動
  • STEP03Web3サイトを設定したいNFTドメインを指定

    マイドメイン」からWeb3サイトを設定したいドメインを選択し、「管理」をクリックします。

    Web3サイトを設定したいNFTドメインを指定
  • STEP04Web3サイトのファイルをIPFSにアップする

    IPFSハッシュの生成には複数の方法があります。ここではIPFSサービスweb3.storageを使用したIPFSハッシュ生成方法について解説します。
    「Webサイトのファイルをアップロードする」からweb3.storageサービスページに移動します。

    Web3サイトのファイルをIPFSにアップする
  • STEP05IPFSサービスのアカウント作成

    web3.storageでは無料プランで5GBまでのファイルをアップロードできます。「SIGN IN」からアカウントの新規作成を行います。 アカウント作成済の場合は次へ

    IPFSサービスのアカウント作成
  • STEP06IPFSサービスでWebサイトのファイルをアップロード

    「Upload Files」をクリックし、Webサイトのファイルをドラッグ&ドロップでアップロードします。

    IPFSサービスでWebサイトのファイルをアップロード
  • STEP07.IPFSサービスで登録されたIPFSファイルを確認しIPFSハッシュをコピーする

    「Files」にアップロードしたファイルが登録されていれば成功です。CIDに表示される文字列(IPFSハッシュ)をクリックすると登録したファイルをブラウザ上で確認出来ます。
    IPFSハッシュ右横のコピーマークをクリックすることでIPFSハッシュ文字列をコピー出来ます。

    IPFSサービスで登録されたIPFSファイルを確認しIPFSハッシュをコピーする
  • STEP08WebサイトのIPFSハッシュを登録する

    作成したWebサイトのIPFSハッシュを入力し、ドメインに設定します。
    IPFSハッシュに上で生成したIPFSハッシュを入力します。
    IPFSハッシュに間違いがないか確認の上、「Webサイトを立ち上げる」をクリックしてください。

    WebサイトのIPFSハッシュを登録する
  • STEP09Web3サイトの設定完了

    「IPFSハッシュの設定を行いました。」と表示されるとWeb3サイトのNFTドメインへの設定が完了です。 設定の完了には1~3分ほどかかる場合があります。反映中の表示が出ている場合は、しばらく時間をおいてから再度ページにアクセスしてください。

    Web3サイトの設定完了
  • STEP10Web3サイトをWeb3対応ブラウザで表示する

    Web3サイトの表示に対応しているブラウザ(Brave)もしくはChromeにUnstoppableDomainsExtensionをインストールしてドメイン名をブラウザに入力します。 Web3非対応ブラウザではWeb3サイトを表示することが出来ません。

WebブラウザのWeb3サイト(分散型Webサイト)の対応状況

Web3ドメインは、Web3サイトをサポートしているブラウザ(Brave、Opera)で表示が可能です。
その他のChrome、FireFoxなどのブラウザは、拡張機能(Extension)のインストールが必要であったり、非対応のブラウザもあります。

下記に各ブラウザの対応状況をまとめました。

ドメイン拡張子 Brave Opera Chrome FireFox Microsoft
Edge
.blockchain △※1 △※1 ×
.nft △※1 △※1 ×
.bitcoin △※1 △※1 ×
.wallet △※1 △※1 ×
.x △※1 △※1 ×
.crypto △※1 △※1 ×
.dao △※1 △※1 ×
.zil △※1 △※1 ×
.888 × × △※1 △※1 ×
.go × × △※1 △※1 ×
.polygon × △※1 △※1 ×
.unstoppable × △※1 △※1 ×
.eth × × ×
.sol × × × ×

表が見切れている場合、横スクロールできます

2024年3月現在 1:UnstoppableDomainsExtensionが必要

またテスト的ではありますが、下記を利用することでWeb3(Web3.0)サイト非対応ブラウザでも表示が可能です。
UDlink ドキュメント:https://docs.udl.ink/

現状のブラウザ対応状況は限定的ではありますが、将来的にはWeb3(Web3.0)の技術が広がっていくことで、NFTドメインも既存ドメインのようにWebサイトやメールアドレスなどに使用できるようになると考えられます。

まとめ

今後は、従来の権限集中型のインターネットとは一線を異なるユーザー主導のインターネットが広がっていくことが予想されます。
Web3(Web3.0)とIPFSを理解し、活用することで、より自由で、より透明性の高い次世代のインターネットを体験することができます。

ぜひこの機会にValue Domain Web3でNFTドメインを取得し、Web3サイト(分散型Webサイト)の構築をしてみてはいかがでしょうか。

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